知的好奇心を原動力に、自律的に探究する
先行研究領域での知見を前提に、未知の領域に踏み込みながら、既存の枠組みや専門領域にとらわれず、深い理解を追求し新たな可能性を探る。ローカルとグローバル、マクロとミクロなど、重層的な視点を行き来しながら、学術的に新たな価値の創造を目指す。
東京科学大学 大橋研究室
私たちの研究室では、持続可能な未来を実現するために、トランジションデザインを基盤にステークホルダーと共創を重視しています。多様な分野の専門家と持続可能なオルタナティブを探索し、望ましい未来への移行シナリオを策定します。その上で、超学際的なチームで社会変革プロセスに参加・関与し、理論と実践を往還しながら社会実験を通じてシナリオを評価・検証します。徹底的に現場に根ざした研究をしつつも、望ましい未来への移行シナリオを軸にすることで、長期的な持続可能性を追求していきます。
気候変動、高齢化社会、フードロス、教育へのアクセス不足などの多くの『厄介な問題 (Wicked Problems) 』に取り組み、持続可能な未来への移行に向けて、システムレベルでの変革を目指します。
多様な分野の専門家やステークホルダーと共に、持続可能な選択肢を探索し、バックキャスティングを用いてありたい未来に向けた移行シナリオ(変革の理論)を策定します。このビジョンと移行シナリオは、次のアプローチでさらに分析・開発・検証します。
移行シナリオの実現に向けて、質問紙調査・統計分析、インタビュー、エスノグラフィーなどの量的・質的研究を組み合わせた混合研究アプローチにより、現在の社会技術システムの複雑性や相互関連性を分析します。この分析結果を、次のアプローチで革新的な解決策の開発に活用します。
現在の社会技術システムとありたい未来に向けた移行シナリオをもとに、理工学、生物科学、人文社会科学などの多様な分野の専門家からなる超学際的チームで、持続可能な社会の実現に向けた革新的な解決策を開発します。開発された解決策は、次のアプローチで実際の社会変革プロセスの中で評価・検証します。
研究者を単なる観察者とするのではなく、研究者が社会変革プロセスに直接関与し、理論と実践を往還しながら、小規模な社会実験を通じて新たな解決策を評価・検証し、未来ビジョンや移行シナリオへフィードバックします。
当研究室では、ありたい未来のビジョンに基づき社会課題に取り組むため、4つの行動指針を掲げ、実践しています。
先行研究領域での知見を前提に、未知の領域に踏み込みながら、既存の枠組みや専門領域にとらわれず、深い理解を追求し新たな可能性を探る。ローカルとグローバル、マクロとミクロなど、重層的な視点を行き来しながら、学術的に新たな価値の創造を目指す。
実社会の課題に寄り添いながら、机上の空論に陥ることなく、一見すると泥臭いと捉えられがちなフィールドワークやインタビューを通じて現場の実践に基づいた知見を創出する。
変革の最大化と価値向上を念頭に、プロセスにより多くの多様性を持つメンバーやステークホルダーを巻き込み、オープンなコミュニケーションで成立する共創を通じて研究成果を社会に還元し、変革の実現を模索する。
短期的な成果だけでなく、長期的な課題認識を持ち、持続可能な社会の実現に向けて、研究目的や計画に立ち返りながら、研究ネットワークを構築し、成果創出に向けて粘り強く取り組む。
新プロジェクト「未来を共に築く」が始動しました!持続可能な社会の実現に向け、異なる専門分野の知見を融合し、現場課題の解決を目指しています。畜産業をはじめとした様々な業界の課題に対して、トランジションデザインを武器にアプローチしています。
近年、畜産業は環境負荷やアニマルウェルフェアの観点から大きな転換期を迎えています。温室効果ガスの排出、飼料生産のための土地利用、水資源の大量消費、家畜排せつ物による汚染など、様々な環境問題が指摘されています。そのため、持続可能な畜産業の構築に向け、有機畜産やアニマルウェルフェアに配慮した飼養への移行が求められています。また、植物性の代替肉や細胞培養肉の開発も進んでいます。
我々のタンパク質供給・消費スタイルには変革が求められています。しかし、どのような方向にシフトすればいいのか、持続可能な食の定義は何か、どうすれば今後もお肉を食べ続けることができるのかは定まっていません。当研究室では、食のサプライチェーンに関わる様々な立場の方々と共に、現状を把握し、未来を描き、具体的にどのような行動をすれば、持続可能な食の選択が「当たり前」になるのか、探索しています。
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